⑤最終:父親の遺体と2週間過ごした女性と凄まじいゴミ屋敷

※意図的に一部フェイクを混ぜて書かせて頂いております。

※ここに出てくる市町村は実際の市町村とは異なります。

 

からの続き

 

 

ベランダにあった買い物袋はすでに劣化が始まっており、既に中身の排泄物が流れ出ているもの、袋を持った瞬間に破れ中身が飛び出してくるなど悲惨状態でした。

 

スコップで排泄物を掬い取っては袋に入れなおし搬出の繰り返し。

悪臭の中、息継ぎもままならない中での作業でした。

 

この家は一階と二階にそれぞれ一つづつトイレがあったのですが、一階のトイレは背丈くらいまでゴミが積もっており便器自体が見えない状態、二階のトイレは便座自体は見えるものの壊れて使用不可能な状態でした。

 

歩くのもままならない状態の家の中、引きこもりを続けていたこの女性は何年間買い物袋での用を足すことを続けたのでしょうか・・・・。

 

溜息がでました。

 

結局ベランダだけでまる一日の作業となってしまいました。

物量的には軽トラに収まる量くらいではあったのですが、強烈な悪臭と余りにもの不衛生な現場で途中何度も心が折れて作業が思うように進まなかったからです。

 

ベランダに比べれば家の中は不衛生ではあるものの気持ちは非常に楽でした。

 

ボロボロになって原型をとどめていない折畳ベッド。

表面の布やスポンジ、木の板が全て腐ってほとんど鉄の枠組みと化していました。

 

箱という箱、タンスというタンスの中はゴキブリの巣窟と化し、何を開けても、どこを歩いてもゴキブリが飛び出してきました。

 

結局2階はお母さまの形見という桐のタンスと電話機を残し全て処分。

一階部分は遺影や遺骨、アルバムなどを残し全て処分となりました。

 

リフォームが入るまで寝る場所がないため、当社から中古の折畳ベッド、お布団、照明をいくつかを寄付させて頂き、しばらくの間、そこに寝てもらうことになりました。

 

因みになぜ照明を寄付したかというと、家の中の照明は全て切れており、夜は家の中が真っ暗になってしまっていたからです。

 

片付けが終了した結果、台所はガス台は壊れていて使用出来ない状態。

お風呂はカビや汚れで上から下まで完全に真っ黒。

一階のトイレは排泄物が全体的にくっつき抹茶色。普通の方が見たら気を失うレベル。

二階のトイレは全体的に汚れているものの壊れて使えない。

床は全て傷だらけ、汚れのシミが無数にある状態。

 

そして悪臭です。

片付けが終了し、知り合いのリフォーム業者さんに中に入ってもらおうとしたのですが、臭いが強すぎて5分と中にはいることができませんでした。

 

最終的にハウスクリーニングやリフォームが終了するのは片付けが始まってから2か月くらいたってからのことでした。

 

作業終了後、市役所さんや社協さんに出向き、状況を報告。

今後も女性のことを見守り続けていかれるとのことでした。

 

 

私もその後近くで仕事があるたびに彼女の家の前を車で通り抜けながらゴミが溜まっていないか、家の中に電気がついているかなどを見るようにしています。

社協さんのフォローや近所の方の理解もあるのでしょう。

家の外にばらまかれたようなゴミは増えたり減ったりを繰り返しています。

 

ゴミ屋敷片付けが仕事の私が言うのもなんですが、また片付けの依頼のが来ないよう祈るばかりです。

 

 

 

 

 

 

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