孤独死現場の遺品整理(栃木県小山市)
ウィキペディアによると孤独死の定義は「 孤独死(こどくし)とは主に一人暮らしの人が誰にも看取られること無く、当人の住居内などで生活中の突発的な疾病などによって死亡することを指す。特に重篤化しても助けを呼べずに亡くなっている状況を表す。」とのことです。
当社が毎月行う孤独死案件も上記のような定義に当てはまるものが多く、急を要する現場は死後2週間~1カ月くらいのものが多かったりします。
中には私の知っている限り最大で6カ月もの間、孤独死されていることが発覚しなかった現場もあったりしました。
因みに死後日数がたち、悲惨な孤独死現場となってしまったものは高齢者のものではなく、それまで比較的健康だった方や50歳台以下の若い層のものが多いです。
以前にもブログで書いたことがあるかもしれませんが、介護を必要とする高齢者の場合、ケアマネさんやヘルパーさんが巡回されていたりして死後、早ければその当日、遅くとも翌日くらいには発見されており、言われなければ孤独死された現場とはとても思えないくらい綺麗な現場だったりすることが殆どです。
逆にもともと健康だった人の場合は発見が遅くなってしまったり、また近所付き合いが浅く、働いていない方の場合など、家賃の自動引き落としや最近のマンションの気密性が良い為、死臭が全く漏れなかったりするため、発見が非常に遅れてしまったりすることがあったりします。
因みに孤独死を疑うのは近所の方が殆どです。
その場合、ご近所さんは不動産屋さん、大家さん、警察など通報する先はさまざまですが、今回記事にする現場は警察に通報されました。
理由は一週間ほど姿が見えなくなり、家の中から得も言われぬ悪臭がし、ハエが大量に舞うようになったからです。
警察や救急隊が駆け付けるとまずするのは家の中に入る事になります。
鍵がかかっていない場合は多くの場合、窓ガラスの鍵がある部分を破壊し鍵をあけ中に入ります。
その後、どのようなことをされるのかは具体的なことはあまり知りませんが、以前警察の方と話したときは事件性があるかないか、死因などの確認をされるそうです。
因みに臭いで死因が分かるということを推理ドラマで見たことがあり、実際臭いで分るのかと伺ったら「分かる」との回答でした。
しかも、臭いも大切な状況証拠の一つでしっかりと嗅ぎ訳なければならないとの事でマスクはしないと仰っておりました!
殆どの方は人間の死臭を嗅ぐ機会などないかと思いますが、あの独特で強烈な臭いはなかなか慣れるようなものではありません。
警察官は現場の空気に慣れるために深呼吸を何度もすると言っていました。
因みに窓を壊して現場に突入された後の窓ガラスはこのような感じになっております。
テープを貼ってからガラスを破壊するのか順序は正直わかりません。
前置きが長くなってしまいましたが、今回の依頼者様は横浜の方から来てくださった方で、亡くなられた方は義理のお姉さんとの事でした。
警察から突然連絡が入り、義理のお姉さんが家の中で倒れられ死後1~2週間とのことだったとの事でした。
悪臭が酷く近所に迷惑になってしまうので、出来る限り早く現場を片付け、臭いを取って欲しいとの依頼でした。
現場は一軒家で亡くなられた場所は1階のソファベッドの上でした。
ベッドが2階にある為か、警察の突入は2階のベッドがある部屋になっていました。
ベッドから体液が床にかなりしみ込んでおり、かなり変色してしまっています。
1階で亡くなられていたもののドアが開け放されており、2階もかなり強い臭いがしみ込んでいました。
一部窓が開いていた為、そこからハエが逃げ出したのかハエの数自体は少ない。
その場でお見積りをし、その当日から作業着手となりました。
幸いにも庭が広かったので、お庭に貴重品が入っていると思われる書棚を引き出しごと抜き取り庭に並べていきます。
それをご家族の方が見ながら必要なものを抜き取って頂いたりしました。
以前にも書きましたが、当社の孤独死現場の作業はまず臭いの元となっている家財を全て家の中から抜き取ってしまい、全てを処分した後、家の中をクリーニングします。床にしみ込んだ体液も全てふき取ります。
※今回は床板剥がさないよう依頼があった為。
壁紙を剥がして、強い消臭剤を家全体に散布し、オゾン脱臭機を設置します。
これらのクリーニング+消臭剤散布+オゾン脱臭を数セット行いほぼ消臭作業は終了となります。
今まで様々な孤独死現場を見てきて、いろいろな業者さんのお見積りをしる機会などもありましたが、こと孤独死に関しては業者の出す価格にかなり変動があるように見受けられます。
この辺は、消臭作業をどの程度までやるのか、もしくはやらずに臭いの元を取り除いて終わりにしているとか、作業する側も精神的に結構キツイ現場ではあるので、そのキツさの部分がどれだけ価格に上乗せとして出してしまうのかでやはり価格に大きなばらつきが出てしまうのではないかと思っております。
いずれにせよ、孤独死は未然に防げるのが一番ではあります。
私自身いつか死ぬときが来ます。
周りに迷惑を掛けぬよう、親族に看取られながら死んでいければなぁなんて考えたりしてしまいます。
それではまたブログを更新していきたいと思いますのでよろしくお願い致します。
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