同じものでも汚れの程度によって処分費が異なる場合はあるのか!?
家財処分や遺品整理の業者さんのホームページを見ていると、業者さんによってかなり具体的に個別に処分費が記載されていることがあったりします。
例えば、イスは一つ○○円、布団は1枚○○円、テレビ○○円、ソファーベッド○○円などです。
当社も社内ではお客様に提示する品目ごとの価格表などは持っていたりしますが、特に公表などはしていません。※以前はしていました。
と言うのも、品目ごとの引き取り価格を提示しているといくつかの誤解を与えてしまうことがあったりするので控えているというのが現状です。
処分と言っても新しいか、古いか、綺麗か、汚れているかによって処分方法も変わってきます。
つまり処分費が異なってくることになります。
例えば、紙類であれば新しくて綺麗なものであれば資源としてリサイクルに回すこともできます。
古くてちょっと汚れがある紙だと、資源リサイクルの紙業者さんでも受取拒否されるところも出てきます。
さらに、古紙でも臭いがついてしまうと、再生した紙にも臭いが付いたままになってしまうということで完全に受け取り拒否になってしまう為、廃棄物として処分しなければならなくなったりします。
あと重要なのは片付ける人もプロとは言え、【人間】が額に汗水たらして片付けているという事です。
プロとは言え、やはり汚れているものよりかは綺麗なものを片づけるほうが気持ちが楽になるのは仕方ありません。
同業者の中でもよく話題にあがるのが、『●●が▲▲の状態だったらお客様に提示する価格をいくらにするのか?』というものになります。
ではここで、当社が実際によく直面するお布団を例にとって考えてみたいと思います。
したの絵で一番左がとても綺麗な状態でだれでもが、このお布団になら寝れるよ!と言えるくらいのもととします。
そして、一番右が酷い状態のものになります。
通常当社ではお布団一枚1000円くらいで回収処分を行っております。
①綺麗なお布団ですと、中の綿をリサイクルに回したりすることで処分費を抑える事も可能です。
しかも綺麗ですので、まとめて5~6枚なら平気で運ぶことができます。
これが、だんだんと汚れだすとどうなるか。
②ちょっと汗臭いものになるとまとめて5~6枚運ぶのは平気ですが、リサイクルが利かなくなります。
とは言え、これくらいならお客様に提示する金額の中で処分費を吸収できます。
③ネズミやゴキブリの巣になっている場合。当社では③と④のケースが非常に多いのですが、この程度であればまだ慣れっこです。
ネズミのオシッコの臭いも何のその・・・・、と言いたいところですが、たまに辛く感じる時もあります(*_*;
お布団運んでいたら、お布団の中からネズミが飛び出してきてびっくりしたこともあります。
④お小水が付着している場合。当社は福祉関係が多い為、やはり尿漏れがあったお布団を片づけることが多いです。
程度にもよりますが、余り臭いがきつくなければマスクする程度で5~6枚まとめて運んでしまったりします。
ですが、お布団が真っ黄色とか完全に茶色く変色してしまい強い悪臭を放つ場合などは、もう一枚一枚運ぶ以外なくなってしまいます。つまり作業効率がかなり悪くなる(コストがかかってしまう)ことになります。
⑤お小水に便も付着している場合。悪臭の度合いもかなり高いものになってきます。一人の作業ではお布団の運び出しは非常に困難を極めます。
もちろん程度にもよりますが、「こんなところに寝ていたのですか!?!?」と、目も耳も疑うような光景を何度かみたことがあります。
お布団の中は便と尿だらけ、便を付けてしまったズボンやパンツはトイレの方向に投げておくだけ。トイレは当然使えずお布団が発酵してしまっており、湯気が立ち昇ったりする状態。
このようなお布団と言えるかもわからない物を手でつかみ取り袋の中に押し込め、家の中から搬出するというのは気持ちも凹むし、精神的にも体力的にも辛い仕事になってきてしまいます。
布団一枚といっても、慣れたプロでもバイトさんでも恐らく1000円では引き受けられない仕事になってきます。
⑥孤独死された方が寝ていたお布団のケース。
定期的に当社も孤独死された方のお布団を片づけることがあります。
本当に人の形がそのままついてしまっているのかという質問受けますが、本当に亡くなられた状態そのままの形がお布団に黒いシミとなって付着しております。
因みにこのお布団との闘いは悪臭だけではありません。
視覚や聴覚、手の感触全てにいろいろと「うっ!」っとくるものがあり、一筋縄ではいかないことはなんとなくでもお分かりになるかと思います。
悪臭はもう説明の必要がないかとおもいます。視覚で言えば、まず人の形、そして布団を剥がすときそこに大量のウジが湧いていることが殆どであり、そのゾワゾワと動く物体をみるとどうしても吐き気がしてしまうのです。
聴覚に関しても布団を剥がすときのネチネチ、クチャクチャとする音が心にダメージを与えます。
手の感触もお布団を袋に押し込める時、必ずヌルヌルした体液を手袋越しではありますが、触る事になってしまいます。こればかりは何度行っても気持ちの良い物ではありません。また、体液が飛び跳ねて顔にあたってしまったりと大変な作業があったりします。
袋詰めは必ず二人以上でかなりの時間を掛けながら作業していくことになります。
これらの作業もさすがに1000円でこなせる方はそういないのではないかと思います。
⑦は⑥以上の現場で実際に何度もあるのですが、取りあえずイメージとしては⑥まであれば十分に分かって頂けるのではないかと思います。
さて、皆さまは上記の状態であれば、一体いくらならお片付けのお仕事をうけられますでしょうか?
私も毎回悩みながらお見積りしていますが、お客さまにも喜んで頂き、尚且つ当社で大変な現場で作業を頑張ってくれている社員さん、スタッフさんに報いることが出来る価格にしていきたいと思います。
それでは、またブログを更新していきたいと思いますのでよろしくお願い致します。
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