ガムテープでぐるぐる巻きにされた段ボールから出てきた物とは・・、衝撃の結末へ!

ガムテープでぐるぐる巻きにされた段ボールから出てきた物とは・・、衝撃の結末へ!

当初は普通の現場でした

それは今年に入ってすぐの現場でした。

 

いつもの通り、ご依頼者様より片付けて欲しいという現場を確認し、お見積りをし、そのまま当社へお片付けの依頼が決まりました。

現場写真や作業を当社ホームページに掲載しても良いという許可も受け、謝礼もお支払いし作業することになりました。

 

現場は物量は然程多くはないのですが、ともかく汚れが酷い現場でした。

 

家の中全体が湿気で満ちており、全ての部屋がカビで壁から天井から床から全体的に黒ずんで見えるほどでした。

 

とは言え、汚れた現場には慣れているので、燃えるゴミ、紙や家電などの専ら物、産廃系のものとどんどん仕分けてお片付け作業を開始。

 

作業も中盤に差し掛かり、そろそろまとめたゴミをトラックに搬出しようかと思っていた時”それ”は出てきました。

 

ガムテープでぐるぐる巻きにされた小さな段ボール、中身は何!?

スタッフさんが押入の天袋にあるものを次々に降ろしている時でした。

 

一辺30cmほどの小さな箱を取り出し、「これ何でしょう!?」と声を上げました。

 

普通の茶色い段ボールなのですが、明らかに何かがおかしいのは見てすぐに分かりました。

 

段ボールは茶色のガムテープで何重にもぐるぐる巻きにされていたのです。

しかも重量は然程ない。

 

お片付けをやっていてもガムテープでぐるぐる巻きのものなんて出てきたことありませんし、超重量物ならともかく軽量のもので厳重すぎる過剰な梱包をされているものは明らかに何かを隠している雰囲気満載でした。

 

「これ、中に変なもの入っているんじゃないですかね!?!?」と、スタッフさん。

 

「いずれにせよ、仕分けないと捨てられないから開けてみて」と伝えると、スタッフさんはガムテープを剥がしていきました。

 

箱を開けると買い物袋に包まれたものが入っており、スタッフさんが取り出そうとするも丸く固いもので掴みづらく手を滑らせて取り出せませんでした。

 

と、次の瞬間スタッフさんが叫びました。

 

「ちょっ、ちょっとやばいんじゃないんですかね!これは!」

 

段ボールの中身は人の骨でした!

スタッフさんは慌てて段ボールを床におきました。

 

そこには買い物袋から骨のようなものが見えていました。

 

大きさから言って、犬や猫ではありません。

 

腕の骨? 足の骨? ともかくそんな感じの骨がいくつか見えます。

 

スタッフさんが骨の入った買い物袋をつまんで動かしてみると”それ”が見えてしまいました・・。

 

そう、頭蓋骨です。

 

そのままの形で残っており、明らかに火葬された形跡はありません。

骨壺に入っているならまだ分かりますが、骨が出てきた場所はガムテープぐるぐる巻きの段ボール!

 

すぐにお客様に電話して事情を説明しようと思いましたが、タイミングが悪かったのか電話に出られません。

 

知り合いの先輩清掃業者さんに連絡したところ、すぐに警察に連絡するようにとのことでした。

 

 

警察に連絡しパトカーが何台も来た

先輩のアドバイスを受け、最寄の警察署に連絡。

 

すぐに現場に行くので物を余り動かさないようにと指示され待つこと15分ほど。

 

パトカー3台が現場に到着。警官は6名。

 

キャップをうしろ向きに被りカメラを携えたドラマで見るような警察官も一名!

 

すぐに現物を確認させて欲しいと言われ部屋に案内し見て頂きました。

 

途中、スタッフさんが直ではないものの頭蓋骨を触ってしまって感触が手に残っていると泣き言をいうと警察官の方がやさしく「作り物と思えば大丈夫ですよ!」と優しい励ましの言葉をかけてくれてました。

 

「どこにあったのか?」とか「その箱を指さしてください」などと言われながらスタッフさんと一緒に写真を撮られました。

 

また、警察の方から直接お客様に連絡を取ってもらい状況を説明して頂いたりしたました。

 

気が付くと、パトカーは5台まで増えており、自転車できた警察官も含めると総勢18名!

 

外で待機していると警察官の一人がやってきて、警察署の方で話が聞きたいとのことで伺う事になりました。

 

そして警察署へ

パトカーに乗り某警察署へ向かう途中、「あのー。あそこの現場今月中に終わらせないといけないのですが、明日からまた片付けの作業出来ますかね!?」と恐る恐る尋ねました。

 

「すみませんが、仮に事件性があった場合、数週間から数か月は入れなくなってしまいます。申し訳ありませんが、それはご理解してくださいませ・・・」と、申し訳なさそうに話す警察官。

 

『やっぱり本当だったんだ』と心の中で思いました。

以前、知り合いの更に知り合いの清掃業者さんの現場で人間の遺体が出てきたことがあったそうで、その現場は長期間入れなくなってしまったということを聞いたことがありました。

 

『あ~、この現場はもう無理なのかなぁ』なんて思っているうちに警察署に到着。

 

早速小さな部屋に通され朝から骨を見つけるまでの私やスタッフさんの行動を超細かく質問され調書に取られていきます。

初めての事でまた、私は刑事ドラマが好きなものですからちょっとドキドキ感もありました。

 

最終的に調書を取り終わったのは夜中の10時近くでした。

 

衝撃の結末

調書を取る部屋を出て、缶コーヒーを飲んでいると、先ほどまで調書を取っていた警察官と数名が来られ、翌日の午後からまた作業に戻って大丈夫とのことを伝えられました。

 

もう、しばらくは現場に入れないことを覚悟していたのでびっくりしました。

 

警察からの話によると、骨は確かに人骨だったのですが、100年近くも昔に土葬されたものだったとのことでした。

後から伺ったのですが、土葬された骨がたまに出てきて何かの事件かと思った市民から連絡が警察にあったりするそうです。

 

ご家族にもお話を伺ったところ、秋田県のお寺が廃止される際、お寺にあった骨をそれぞれの家族に戻したとのことでした。

今回は骨を受け取った方が骨壺にいれたり、新しいお寺に骨を移したりするのではなく、段ボールに入れて保管していただけだったとのことでした。

 

翌日は警察が朝から最後の現場検証を昼まで行い、そこからは私が自由に現場に入って良いとのことでした。

 

後日談

無事に現場を全て片付け終わり、ご依頼者さまに現場を確認して貰いました。

 

その場でご依頼者様とは骨が見つかった当日のことを話した。

 

私が片付けた家の住人は90歳を超える高齢者で、ご依頼者様はその親戚でした。

数十年も疎遠になっていたのですが、老人ホームに入れたりするので久しぶりに関わり合いを持つようになったとの事でした。

骨はその90歳を超える住人の祖父との事で、昔東北に住んでおり、亡くなってから秋田のお寺さんに土葬されたものだったそうです。

 

骨は受け取られに警察に行くのですかと尋ねるとDNA鑑定をしてからになるので受け取りは未だ先の話になってしまうとのことでした。

 

最終的には非常に穏やかな感じで終わった現場でした。

 

今までお片付けしている中で確かに色々なものが出てきましたが、出来れば人の骨はもう出てこないで欲しいなと思いました。

 

 

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