今年の６月になりますが、リピーターさんからの紹介で川口市で孤独死による遺品整理を行いました。

 

死後一週間とのことでしたが、夏日が続き湿気も多かったのかかなり強い腐敗臭がありました。

 

ここも発見が遅れ、腐敗臭と蠅が大量発生したことで孤独死がご近所からの通報で発覚したとのこと。

 

私どもも結構な数の孤独死現場の片付けを行ってきましたが、遅れての発見になる場合は大抵が

通常では元気であった人といった感じです。

逆に孤独死でも早期の発見の場合はご高齢で体の自由があまりきかない方という印象を持ちます。

 

体の自由がきかない方はヘルパーさんやケアマネさんが定期的に巡回されたりするので発見が早い

のかと思います。

 

さて川口市での現場はどうかというと、高齢ではあったもののいたって健康であり、ご自身で毎日買い物

洗濯をされていてマメな方だったそうです。

しかし、たまに検査入院などをされていたようで、突然姿を見せなくなった為、「検査入院をされているだけ」

という話になり、姿をみせないことにご近所の方もあまり不信感はなかったようです。

 

ところが一週間ほどして蠅が大量発生し、不審な悪臭がするとの通報があり大家さんが合鍵で中に

入るとうずくまったような状態で亡くなられていたとのことでした。

 

寝床はベットだったのですが、亡くなられる直前苦しまれるのかベットの傍らで亡くなられているケースが

多いような気がします。

今回もベットの真横に大きく黒いシミがありましたので同様だったのかと思います。

 

作業自体はいつもの通りで手を合わせてから現場に入り、お線香をたきます。

現場内で出来る限り早急に仕分け作業、臭いが付着している家具を次から次へと運びだします。

当社はリサイクル買取にも力を入れておりますが、全てのものに臭いが付着しているので買取対象

にはどうしてもなりにくいです。

 

因みに多くの方がまず消臭からお願いしますとの依頼があるのですが、経験上部屋にあるものの

一切合財を搬出処分、臭いの大元の部分を取り除き、消臭消毒の薬剤散布という流れが一番です。

臭いの元を取らずに消臭液をかけても臭いは取りきれません。

また、オゾン脱臭機も使いましたが、日数がかかるうえに家財や家中に染みついた臭いは取れません。

また、オゾン自体も有害ですのでお勧めは出来ません、というよりはっきり言って役に立ちません。

 

畳も含めて全ての荷物を搬出したら、消臭消毒作業にはいり作業完了となります。

 

現場によりどの作業が一番大変かというのはまちまちですが、川口の現場では重要書類の探索

が一番大変だったかと思います。

亡くなられていた場所の真横にサイドボードが置いてあり、そこの書類の山のなかに生命保険の

保険証券があったり、年金手帳、保険証、現金、通帳、印鑑などがあったからです。

 

体液が染み込んだ洋服や荷物をどけて強い腐敗臭で猛暑の中、書類を選別し取り出すのは

かなり労力が必要です。

しかし、お蔭でたくさんの重要書類が見つかり遺品整理や片付け、消臭消毒の費用が賄える

と束の間でしたが依頼者様に笑顔が浮かんだのを見たときは、悲しい現場の中にも少し

ばかり嬉しい瞬間でした。

 

今後も同様の仕事が多々入るかと思いますが、頑張って仕事していきたいと思います。

 

 

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当社は家の中のお片付け、ゴミ屋敷片付け、遺品整理を埼玉県、東京都を中心に行って

おります。

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